「アサガオは夜を識らない。」のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
一ライターがコメントを求められても、本編以外で何を伝えれば…とは思ったのですが、せっかく機会をいただきましたので、ユーザー様方のお手に取る後押しができればと筆を執っています。
まず、シナリオにおいて各シーンのシチュエーションや言葉の隅々まで、一切の妥協なく取り組ませていただけたことをスタッフの皆様に感謝致します。
『世界一濁りのない純粋な愛』
本作は、このキーワードを形にしたい、という所から制作が始まりました。
私としても、そこに至る最良の道筋を描けたと思っています。
人間の心理はより深い無意識まで、愛はより官能的に、キャラクターの魅力を十二分に引き出すことができました。
豪胆にも万人受けのする作品とは言いません。
それだけ独自性を求められた作品であることをご承知ください。
深層に誰もが抱えていて、しかし禁忌とされる感情を。
海底から月を見上げるように、ダウナーな悦楽に浸るように。
昏く澄んだ優しい夜《アイ》に包まれる感覚を、どうか皆様には楽しんでいただければ幸いです。
シナリオライター 垂花